ふ る さ と

父の米作り・・雲上田                  母の繭      

 里に春がやってきました。
 今年も「米作り」に情熱を注ぐ父の姿が
 生きることの、原点を語ります。
4月8日
発芽を促すため水に浸します
 専用の育苗用土を育苗箱に
入れておきます。
4月15日
専用の育苗器で水管理・加温しながら
発芽させます
さあ!かわいいイネたちの
めざめです
5月18日
若いイネたちが「雲上田」に
定植されます
小さなひと粒の種が
凛と背筋を伸ばして!
「ねえねえ!雲上田だって!
どんなところかなあ
 楽しみ!!」
田植え機での定植ですが
畔のそばは、手植えします
  
「うわあ!!気持ちいいねえ
空がすぐそこだよ!」
6月29日
すくすくと
順調な生育です
8月
イネたちのささやき・・
花開いて


日の出の頃
黄金色に輝く稲穂は
朝露をまとい
それは美しいと・・・
父の丹精が報われる一瞬です
10月3日
みのりを迎えた雲上田
10月12日
深まる雲上田の秋
刈り取られる稲
自然は過酷です
光・風・雨
彼らと上手に話ができなければ
かけがえのないひと粒は
みのりを迎えることができません
努力家で穏やかな農耕民族の誇りが
父を輝かせています
7ヶ月父が丹精込めた米たちは
刈り取り・乾燥・脱穀・籾摺りを経て
市場に・・・
ひと粒ひと粒に
   「大切に食べていただくのだよ」
願いを込めて・・・
 満開のヒイラギの花たちが
芳しい香りで見送ります
秋名菊たちの笑顔がこぼれます





春を待って雲上田は眠ります
タニシ・おたまじゃくし・ミズスマシ・・・
多くの生き物たちとともに

地力を蓄え
更なるおいしい米作りめざして!
父の挑戦は続きます



子どもの頃
たんぼのスケート場で氷遊び・・
おたまじゃくしを追い
湧き水の小川にサワガニを見つけ
夏には、父の後についてドジョウを獲らえ
たくさんのホタルに目を輝かせ・・
落ち葉の沈む水口で
恵比寿講にお供えするフナやエビをすくい・・

モノが溢れている現代本当に大切なもの・・
忘れていないだろうか


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