他の部位にも発生するウイルスによる疾患です。肛門部や性器にも見られることがあり、水庖ようの皮疹が現れ、ヒリヒリと痛みます。
肛門周囲皮膚に小さな肉の盛り上がりが多数現れ、集合して数の子の様な盛り上がりとなり、数も増えてきます。これをコンジローマと言います。
その他、黒色腫、ページェット病、脂肪腫、血管腫、粉瘤、せつ(おでき)、少し離れますが、正中毛そう洞など、肛門付近には多くの病変が有ります。
脱肛と勘違いされているケースがありますが、これは肛門より更に上の直腸の粘膜が脱出してきます。程度の激しいものは、人参のように長く大きく赤い粘膜が脱出し、大変不自由となります。
大腸と異なり、肛門そのものからの癌はめずらしいものですが、慢性に放置された痔瘻から発生したと思われるものが時折見られます。肛門部に見られるガンは、ほとんどが下部の直腸から進展してきた直腸癌です。肛門から除いた癌の塊を自分で脱肛と考えてさらに進行するまで放置されたケースがまま見受けられます。小さなものでは、まさに痔だと思ってしまうものです。安易な判断は極めて危険です。いくつか症例をあげて強く警告したいと思います。
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