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第三回「ここがヘンだよ遊戯王!?」(2002年3月掲載)


いきなりBEMANIやゲームセンターと関係無い話ですみません(^^;
なかなか、それ関係の話ばっかり出来る程ネタは・・・って、とっとと本文に進みます。
ちなみに、出来るだけ遊戯王を知らない人にも解るように書くつもりですが、もし「この意味が解んねぇ〜!」というのがありましたら、遠慮無く掲示板なりメールなりで突っ込んで下さい。

週刊少年ジャンプにて好評連載中のマンガ「遊☆戯☆王」
この中で使われているカードゲーム「M&W(マジック&ウィザーズ)」を元にコナミが作ったカードゲーム・・・
それが、「遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」(以下OCG)です。
簡単にルールを解説しますと、お互いライフを8000ポイント持った状態でスタートし、モンスターを召喚して攻撃や防御など戦闘を行わせて、先に相手のライフを0にした方が勝ち、となります。
一時期は子供たちの間で大ブームにもなり、存在だけは知っている方も多いのではないでしょうか?
私も、ブームになる直前(約3年前)からハマり始め、現在も細々と続けている次第です。


さてはて、その3年の間に色々な事があった訳ですが、今回ご紹介するのは昨年11月に発売された拡張パック「Mythlogical Age」にて問題となった”永久コンボ疑惑”について、です。

このパックに入っていたモンスターカード「リーフフェアリー」と既に発売されていたモンスターカード「暗黒魔族ギルファー・デーモン」の2枚で構成されるこのコンボ。
説明しますと、この2枚のカードには特殊能力が備わってあり、それぞれ条件を満たした場合、プレイヤーが任意に発動できます。

・「リーフフェアリー」の特殊能力
このカードが装備している装備カード(※1)を1枚墓地(※2)へ送る。相手に500ポイントダメージを与える。

・「暗黒魔族ギルファー・デーモン」の特殊能力
このカードが墓地へ送られた時、装備カードとなりフィールド上のモンスター1体に装備させることができる。

勘のいい人はもう気が付いたかもしれませんね。つまり、このコンボは
1、「暗黒魔族ギルファー・デーモン」の特殊能力発動。
2、これを「リーフフェアリー」に装備させる。
3、「リーフフェアリー」の特殊能力発動。「暗黒魔族ギルファー・デーモン」のカードを墓地へ。
4、「暗黒魔族ギルファー・デーモン」の特殊能力発動。・・・以下繰り返し。
これだけで成り立っている訳です。
後は、カードを任意に墓地へ送る効果を持つカードを組み合わせれば、完璧ですね。
勿論、このコンボは発売当初から議論の的となり、一部プレイヤーの間では混乱もあったようです。
しかし、コナミからの正式なコメントはしばらく無く、コナミの電話窓口に聞いても、応対した人により回答が異なる、といったずさんなものでした。
実は、これは昔からの事で、新カードの扱いは大変微妙なものです。
それ故に、既に個人が立ち上げているルール解説サイトの方が正確だったりします。
結局この疑惑は、コナミより「暗黒魔族ギルファー・デーモン」の効果に制限を加える事で決着したようです。

しかし、未だにこのような問題が絶えないコナミの運営には疑問を持たざるを得ません。
この辺りにOCGを「カードゲーム」より、「1つのキャラアイテム」という見方をしている証拠とも言えるのですが・・・
(※1)装備カード:その名の通り、モンスターに装備させる事が出来るカード。装備させる事で、そのモンスターの能力値を上昇させたり、特殊な効果を与えさせる事が出来る。

(※2)墓地:戦闘に破れ、破壊されたモンスターカードや、使用済みのカードが置かれる場所。カード捨て場。

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