花粉症・・つらいアレルギー性鼻炎
くしゃみや鼻水が止まらない、目がかゆいといった不快な症状が続く、花粉症。
つらい症状を抑える働きや抗アレルギー作用のあるハーブを使って、少しでも
楽に過ごしたいものですね。
ハーブ名 学 名 和 名 特 徴 注意点
アイブライト Euphrasia officinalis コゴメグサ キンギョ草科・眼の疲れを和らげ、感染症を防ぎ、アレルギーによる涙目、痛み、かゆみなどを和らげます。 妊娠中の摂取は控えましょう
エキナセア Echinacea
angustifolia
パープルコーンフラワー 「インディアンのハーブ」ともいわれ、北米の先住民族が虫刺れ・傷の手当てに使用。その優れた薬効が、現在アレルギーやエイズの研究に使われています。ウィルス性の風邪の緩和に、身体の抵抗力を高めアレルギーの症状を和らげます。 自己免疫疾患やヤグルマギク・ヨモギなどヒナギクの仲間にアレルギーがある場合には使用しないこと。妊婦に自己免疫疾患を誘発する場合がある。長期・大量摂取は控えましょう。
エルダーフラワー Sambucus nigra セイヨウニワトコ マスカットに似た甘い香りでやさしい味わいです。くしゃみ・鼻水など風邪のひきはじめや花粉症のつらい症状に・・ 発汗作用あり・樹皮のドライには強い緩化作用があるので使用は控えましょう。
ジャーマンカモマイル Matricaria recutita カミツレ リンゴを思わせる甘くフルーティーな香り、緊張をときほぐし、リラックスさせてくれます。主成分のアズレンには優れた抗炎症作用があり、常用することで穏やかな体質改善に・・花粉症対策ハーブの代表です。子どもからお年寄りまで幅広く利用できます。 血液凝固抑制剤(ワルファリン)との併用は避ける。ヤグルマギク・ヨモギ・などヒナギクの仲間にアレルギーがある場合も避ける。多量摂取は妊婦の合併症の危険度が高くなります。
タイム thymus vulgaris ジャコウソウ 心を元気づけ、精神的疲労をときほぐす。抗アレルギー作用があり、アレルギー性鼻炎の症状を緩和します。殺菌効果に優れ肌を清潔に保ちます。 高血圧症・妊娠中の摂取は避けましょう。強壮作用があるので1日1杯を目安に・・
ネトル Urtica dioica セイヨウイラクサ ふんわりとした草の香り、ビタミン・ミネラル・鉄分が豊富です。抗アレルギー作用に優れ花粉症などの体質改善に有効です。 妊娠中の摂取は避けましょう
ブルーマロウ Malva sylvestris ウスベニアオイ 「サプライズティー」と呼ばれ、鮮やかな青いティーがレモンを入れることでピンクに変わります。呼吸器系の症状を鎮め、花粉症の不快な症状を緩和します。
マーシュマロウ Althaea officinalis ウスベニタチアオイ マロウの種の中で最も薬効に優れ、絞り汁や粉末状にしたものは、のど飴などに使われています。呼吸器系・粘膜の炎症を鎮め花粉症の不快な症状に有効。 糖類を多量に含有するため糖尿病の方はお控えください
マリーゴールド Calendula officinalis キンセンカ 美しい黄金色で、野の花の香り、ポットマリーゴールド・カレンデュラとも呼ばれています。皮膚の炎症を鎮め、肌を滑らかにする効果があります。殺菌作用・皮膚の回復を促進する作用があり、火傷や皮膚炎の湿布にも利用されます。 深い傷・重症の損傷には用いないでください
リンデンフラワー Tilia cordata セイヨウシナノキ 甘く上品な香り、街路樹などで知られる、菩提樹の仲間。心を落ち着かせ神経をリラックスさせてくれます。のどの痛みを緩和させ、肌を滑らかにする効果・炎症を和らげる効果があります。 心臓疾患の既往症がある場合には使用を控えましょう。過剰使用で心臓に負担をかける場合があります。
レモンバーベナ Aloysia tripylla コウスイボク さわやかなレモンの香り、心を落ち着かせ、消化促進の効果・のどや鼻の不快感を緩和する作用があります。 胃を刺激するので長期間にわたる多量摂取は避けましょう。
ローズ Rosa species バラ 香りの女王。心を元気にし、気持ちをリフレッシュさせてくれます。ホルモンバランスを整え女性の生理機能全体を正常にしてくれます。優れた殺菌作用・解毒作用があります。血液の浄化・肌質を整え強くします。
ローズヒップス Rosa canina ノイバラの実 フルーティーで甘い香り、程よい酸味。ドックローズ・ハマナス・スィートブライヤーなどの実。ビタミンCが豊富、レモンの10倍とも・・粘膜や毛細血管の炎症を鎮める効果があります。 大量のビタミンCの摂取は下痢の原因となることがあります。ティースプーン1杯を1カップ抽出で2杯ぐらいまでに・・
おすすめのハーブ
アレルギー性鼻炎とハーブティー
花粉やハウスダストによるアレルギー性鼻炎には、ジャーマンカモマイル・タイム・ネトルなどをはじめ
とした上記のハーブティーが有効といわれています。
「花には花を・・」ということでしょうか。お花のティーが多いですね。
1月頃から花粉のおさまる4月頃まで飲んでいただくのがよろしいでしょう。
特にジャーマンカモマイルには、リラックス効果があり、主成分である「アズレン」には、抗炎症・鎮静
強壮などの働きがあるため、常用することによって、次第に体質が改善されるようです。
また、ローズヒップスには、粘膜や毛細血管の炎症を鎮める効果があります。
毎日同じティーばかりでは飽きてしまいますから、効果のあるハーブを組み合わせたブレンドなど、
変化をつけて楽しまれるとよいでしょう。
市販のものでは、ルイボスティー・甜茶・ココアなど効果が期待できそうです。
また、ユーカリのエッセンスオイルを、外出時のマスクの外側に1〜2滴落としておきますと、鼻のつらい
症状が緩和されるようです。
アレルギーの原因は食生活とストレスといわれています。
バランスのとれた食事、そしてストレスを溜めない工夫が大切になりそうですね。
早めに飲んで予防する
   エルダーフラワー・・・・・・・・・ 小さじ1
   ネトル・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
   ローズヒップ・・・・・・・・・・・ 小さじ1/2
   熱湯・・・・・・・・・・・・・・180〜200ml

粘膜を強化する働きのあるエルダーフラワー、抗アレルギー作用のあるネトル、栄養価が高く免疫力高める
ローズヒップス。これらをブレンドしたハーブティーを花粉が飛び始める前から飲み続けましょう。
アレルゲンに対処できる身体作りに役立ちます
蒸気で炎症を抑える
   ブルーマロウ・・・・・・・5g
   マリーゴールド・・・・・5g
   熱湯・・・・・・・・・・・・適宜

呼吸器系の症状を緩和する効果のあるブルーマロウと、皮膚の炎症を抑える効果のあるマリーゴールド。
これらの蒸気を吸入しながら顔に当てる「フェイシャルスチーム」をしましょう。
むずがゆくて不快な症状を緩和します。
目のかゆみが気になるときに
   アイブライト・・・・・・・・・・・小さじ1/2
   ジャーマンカモマイル・・・小さじ1/2
   ネトル・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
   熱湯・・・・・・・・・・・・・180〜200m

目のかゆみや鼻づまり、鼻水などの症状が気になるときは、これらをブレンドした
ハーブティーを飲みましょう。
古くから目の薬として使われてきたアイブライト、消炎作用のあるジャーマンカモマイル、
抗アレルギー作用のあるネトルが不快な症状を緩和します。
くしゃみ、鼻水、目がかゆい、涙目と・・・グシュグシュしているのに目のまわり・鼻のまわりなど
ゴワゴワ・カサカサしていませんか。
女性なら「もう、お化粧なんてイヤ!」と叫びたいですよね。
目やお顔全体の保湿におすすめのローション・湿布です。ぜひ、お試し下さいね。
もちろん、普段のお手入れに、お仕事で疲れた目をいたわってあげる、
アイパックとしてもおすすめですよ!
ローションで保湿を
   ネトル・・・・・・・・・・・・・小さじ1
   熱湯・・・・・・・・・・・・・・200ml

保湿効果のあるローションを作りましょう。
耐熱容器にネトルを入れて、熱湯を注ぎ、フタをして10〜15分蒸らします。
茶漉しで濾して少し冷ましてください。
ネトルローションの出来上がりです!
コットンに含ませて、顔全体に置いていく感じでパッテングしましょう。
ネトルには抗アレルギー・抗炎症作用がありますので、アトピー性皮膚炎にも
効果があるといわれています。
ローションは冷蔵庫保存・作ったその日に使い切ることをおすすめします。
せっかく作ったお手製ローションですから、お顔ばかりじゃなく、お風呂上りや
シャワーの後に、全身にたっぷりとパッテングしてはいかがでしょうか(^_-)-☆
どうしても使い切れないときは、アイスキューブで保存を・・・
乾いた目のために
   ブルーマロウ・・・・・・・・・大さじ1
   熱湯・・・・・・・・・・・・・・・・200m

目の乾きが気になるときは、消炎作用のあるブルーマロウを使った湿布が効果的。
耐熱容器にブルーマロウを入れて、熱湯を注ぎ、フタをして10〜15分蒸らします。
茶漉しで濾して、少し冷ましてからコットンを浸して軽く絞り、まぶたの上にのせましょう。
疲れ目のための湿布
   ジャーマンカモマイル・・・・・・・・・大さじ1
   熱湯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200m

鎮静・抗炎症作用があり、目の疲れを和らげる湿布をしましょう。
耐熱容器にジャーマンカモマイルを入れて、熱湯を注ぎ、10〜15分蒸らします。
茶漉しで濾して、少し冷ましてからコットンを浸して軽く絞り、まぶたの上にのせましょう。



      表でご紹介しましたハーブはそれぞれに抗炎症作用に優れたものばかりです。
      ご自分のお好きな香りに包まれて、不快な症状を少しでも和らげることができますように・・・
      尚、安全性が高いとされるハーブでも反応は個々により異なります。
      目立たない位置でのパッチテストを、おすすめしたいと思います。
      
     ★おすすめのブレンドや、レシピがありましたらぜひ、お教えくださいね。
      お便りお待ちしております。



★ハーブティーの適量★
ハーブには精油の他に、アルカロイド・フラボノイド・サポニン・アラトラキノン・強心配糖体・粘液物質
などがそれぞれ、割合を変えて微量に含まれています。これらの成分が少しずつではありますが
私たちの身体に作用してくれるのですね。
しかし、薬効ばかりを追求しすぎると、つい飲みすぎてしまいかえって悪影響(緩化剤などに・・)を及ぼすことにもなりかねません。
1日2杯程度が適量と思われます。また、お薬を飲まれている方・妊娠中の方・小さなお子様やご高齢の方は
ハーブの種類や量など注意が必要になります。
★おすすめティータイム
ジャーマンカモマイル&ネトル&レモンバーベナリーフ
疲労回復・ストレス解消効果のある※柑橘系シロップ煮を添えて・・
(ブンタンのピールを使用)
  ※輸入物は避け国産の、無農薬のものを使いましょう。